卒業証書授与式

第77回卒業証書授与式 令和8年3月13日

 送辞

 

柔らかな春の光が校舎を照らし、長い冬を越えたがそっと息づき始めています。三年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。在校生一同、心よりお祝い申し上げます。

十五にしてす」。中国の思想家、孔子の言葉です。この言葉にみ、古来から十五歳は「志学」と呼ばれ、志を立て、未来へ歩み出す節目とされてきました。先輩方の三年間には、どのような思いと景色が刻まれているでしょうか。

先輩方は、いつも私たちのお手本として、私たちが迷うことのないように、道を照らしてくださいました。先輩方の背中は大きく、しく、そして優しさに満ちれていました。行事のに、先輩方の存在の大きさを思い知らされました。

体育祭では、先輩方が心をひとつにして練習や準備に打ち込む姿がしく映りました。応援の声が重なるに、校庭が熱気に包まれました。とりわけ、三年生全員で挑む大縄跳びは圧巻でした。これまで積み重ねてきた経験と、互いを信じる気持ちが一つのリズムとなって、跳ぶに、先輩方の絆の深さを感じました。

合唱コンクールでは、先輩方の声が重なり合い、ひとつの大きなハーモニーとなって会場を満たしました。その響きは美しく、力強く、私たちの心を揺さぶりました。歌っているときの先輩方のいきいきとした表情、そして凛とした眼差しが今でも鮮明に思い出されます。あの瞬間に先輩方の三年間の集大成を目の当たりにしました。

委員会や部活動でも、先輩方の背中が大きな道標でした。今は私たちが中心となって活動していますが、先輩方のように仲間をまとめ、導くことの難しさを痛感する日々です。私たちが入学して間もないころから今まで、私たちに向けてくださった先輩方の笑顔、そして、そっと寄り添うようにかけてくださった言葉。その温かさは、今も胸の奥で静かに息づいています。

最初に触れた、「十五にして学に志す」という言葉は「三十にして立つ」と続きます。学びや心の土台が固まり、自分自身の意志と見識で自立する、という意味です。これから先、先輩方が進む道には、きっと多くの希望が広がっていることでしょう。その一方で、思いどおりにいかず、立ち止まってしまう日もあるかもしれません。そんなときは、どうか、先輩方が私たちに向けてくださったあの優しさを、自分自身に向けてください。仲間と手を取り合って進んだ、あの温かさを思い出してください。原山中学校で切磋琢磨した日々の記憶は、必ずや先輩方の大きな原動力となり、これからの歩みを、力強く、支えてくれるはずです。

先輩方の背中を、追いかけていた私たちも、いよいよ最上級生となります。これからは、この学校を、導いていく立場として歩みを進めていきます。先輩方が受け継ぎ、築き上げてこられた誇るべき伝統を、私たちが、しっかりと受け継ぎ、原山中学校を、さらによりよい場所へと発展させていくことを、ここに誓います。

そして最後に、私たち在校生を支え、導いてくださったことに、心より感謝申し上げます。「志学」の年に抱いた思いを胸に、どうか、これからも、ご自身の未来を信じて、歩んでください。先輩方のご活躍とご健康を、在校生一同、心よりお祈り申し上げ、送辞とさせていただきます。

                                                                令和八年三月十三日

                                                                      在校生代表

         

 答辞

 

 

三月の風にやわらかな春の気配を感じる今日この頃、私たち卒業生のためにこのような盛大な卒業式を挙行していただき、ありがとうございます。

先ほどは遠藤校長先生、竹居教育長様をはじめ、ご来賓の方々、在校生一同から力強い励ましの言葉と温かいの言葉をいただき、気持ちが奮い立ち身の引き締まる思いです。

さて、中学校生活の幕が閉じようとしている今、私はこの場に立って、卒業という二文字に清々しいけれど寂しいような気持ちを抱いています。皆さんは、この三年間を振り返ってどう感じているでしょうか。

中学一年生の春、この体育館で入学式を迎えました。最初は友人ができるか心配でしたが、日に日に、お互いのことがわかっていき、はじめは静かだった教室も次第にやかになっていきました。しかし、今思えば、この時はまだまだ小学生気分でした。

そんな小学生気分がなくなったのは体育祭練習が始まってからです。練習は未熟な私たちにとって厳しいものでした。ラジオ体操では手の向きや腕の角度、タイミングなどのポイントを何度も注意されながらも、先輩たちに追いつけるように

頑張りました。また、大繩跳びの練習では、はじめは一回跳ぶのもやっとでしたが、体育や朝の練習によってどのクラスも飛べる回数が増えていき、クラス全員の心が一つになっていくのを感じました。それは合唱コンクールでも味わうことができました。うまく進まない練習に、もどかしさを感じる日もありました。しかし、話し合いを重ねることで、私たちは美しい歌声を響かせることができるようになり、確かな絆を手に入れました。一年生での経験を通して、中学生としての自覚が芽生えました。

二年生での思い出はやはり舘岩自然の教室です。初めてのスキーは難しく、何度も転んでしまいました。しかし、何度転んでもみんなが「大丈夫だよ」と声をかけてくれました。仲間を思う気持ちや気遣いが増え、黄学年の団結力が強まったように感じました。また、夜にはレクリエーションが行われ、全員で「私の一番かわいいところ」を踊ったのも思い出深いです。夜に部屋で友達と語り合い、意外な一面も知ることができました。

そして、三年生になりました。すべての行事に「最後」という言葉が付き、最高学年であることを実感しました。そんな中、修学旅行がありました。修学旅行では自分たちで協力して行く場所や時間を細かく計画し、京都・大阪を訪れました。一日目は大阪関西万博に行くことができました。私は万博で、社会で学習した「循環型社会」を現実にする高い技術に驚くとともに、未来への希望を感じました。二日目は雨男の中川先生のせいか雨が降る中、京都の町をまわりました。私の班は東寺を訪れました。実際に五重塔の前に立つと、その大きさと先人の技術力に圧倒されました。そして、三日目はクラスで京都の文化を体験しました。それぞれのクラスで時間を過ごし、クラスの団結力や互いの理解、絆が深まりました。

そして、いよいよ受験に向けて準備が始まりました。テストのたびに出る順位や点数、課題。中学三年生の私たちには、行く末の見えない不安な日々も多くありました。しかし、友達と話したり、共に授業を受けたり、給食を食べたり。原山中学校での仲間との日々が辛い日常の中でもいつも私たちを支えてくれました。受検という壁をようやく乗り越えたことで、今、この三年間の経験の大切さを実感するとともに、何気ない日常を思い出し、名残惜しく思うのでしょう。

そんな充実した中学校生活を送ることができたのは多くの方々が支えてくださったおかげです。まず、在校生の皆さん、今まで私たちをってくれてありがとうございました。皆さんのおかげで部活動や委員会などを頑張ることができ、私たちにとってかけがえのない、思い出になりました。今の日常は本当に貴重なものなので、後輩の皆さんも一日一日を大切に過ごしてほしいです。もしも、辛いことがあったら頼れる人に相談してください。人に話をするだけでも心は軽くなるものです。これからの原山中学校をよろしくお願いします。

次に、先生方。ここまでの三年間私たちを見守ってくださりありがとうございました。遠藤校長先生をはじめ、原山中学校の先生方は、どんなことでも私たちを応援し、支えてくれました。一番迷惑をかけてしまったのはやはり、黄学年の先生方だと思います。私たちが間違ってしまったときには厳しく指導してくださったり、私たちが困っているときや問題を抱えているときには、私たち自身で解決できるようにアドバイスしてくださったりしたおかげで、私たちは少しずつではありますが、成長することができました。原田先生、私たちは、立派な綿毛になれたでしょうか。私たちがここまで成長できたのは先生方のおかげです。本当に三年間ありがとうございました。

そして、ご臨席くださりましたご来賓の皆様、地域の皆様。これまで私たちを見守り、支え続けてくださりありがとうございました。おかげでここまで健やかに育つことができました。これからもどうぞよろしくお願いします。

そして、十五年間、毎日そばにいてくれたお父さん、お母さん、家族のみんな。これまで迷惑をかけてごめんなさい。普段は恥ずかしくて言えないけど、どんなことがあっても普段通りに接してくれる、その温かさが本当に嬉しかったです。入試までの準備やサポートをしてくれて助かりました。ママ、いつも家事をしてくれて、お弁当を何も言わずに作ってくれてありがとう。パパ、受験の相談に乗ってくれて、家族のために仕事をしてくれてありがとう。今までありがとう、そして、これからもよろしくお願いします。

最後に、大好きな、黄学年のみんな。三年間、一緒に過ごしてくれてありがとう。憂鬱な気分で登校しても、なんだかんだ楽しく過ごす月曜日。教室で笑い転げた日。休み時間、勉強したとき。一緒に下校する帰り道。この学校のすべてが黄学年のみんなとの思い出にあふれています。明日から、一緒に学校で過ごせないと考えるととても寂しいですが、いつまでも忘れません。には会って話そうね。三年間本当にありがとう。原山中学校のさらなる発展と皆様のご健康を祈念し、答辞とさせていただきます。

                                                                令和八年三月十三日

                                                                      卒業生代表

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